かつらの費用 その1



かつらな人の最初の悩みは「ばれないだろうか」だ。
そして,次の悩みはお金である。
実際,いくらくらいかかるのだろうか。

かつら1つ買えば5年10年使えると思っている人は結構いる。
実際はもちろん違う。毎年修理しても3年が限度だ。
3年経つと,ネットが破れ,人工皮膚は変色してひび割れ,髪の先がちりちりになり,修理不能,と判定される。

かつらの値段はまちまちだ。
中小だと15万円から20万円,大手だとその倍,というあたりが相場だろうか。
なお,ひどい業者になると,安い価格でサロンに呼び寄せ,大きさによって価格が変わり,あなたの場合は○○円です,と何倍もの値段をふっかけるという汚いやり方をとる。
あるいは,品質の悪いバレバレを安い価格で見せておいて,こちらの方がよっぽどいいでしょう,と高い価格を提示する。いわゆる囮(おとり)商法である。
試しにgoogleで「かつら 悪徳商法」で検索してみてほしい。
ひどい話がたくさん見つかる。

さて,かつらの値段を払えばOKか,というとそうではない。
抜け毛や毛先の補修が毎年必要なのだ。
特に人工皮膚に植えた毛は抜けやすい。修理の相場は3〜4万円。
やはり大手は高く,中小は安い傾向がある。

これに,毎月のサロン代。
この3つを合わせ,かつらのために1年あたりいくらかかるのか,というのをきちんと計算しないと,悲劇が待っている。

私の場合を計算してみよう
2個で75万。これで6年。
修理が各2回 1回が35000円だから,4回分14万円払っている。
サロンが1回5000円。6年で72回行くから36万円。
これを全部足すと,125万円。これが6年分の総費用である。
1年あたりに直すと,21万円。
1ヶ月あたりで1万7千円というところか。
さて,いかがだろうか。

ちなみに,6年というのはかなり無理をしている。
5年経過する頃からは,サロンにカットに行くたび,そろそろ買い換え攻撃を受けた。
実際,自分で見てもちょっとまずいのはわかっていたが,先立つものが
なければどうしようもない。